獲得できるスキル

当社に入社することで獲得できるスキルについてご説明させていただきます。

職人としてのスキル

生鮮、惣菜に配属されるとその部門の「職人」としての技術を獲得することができます。ここでは各部門で獲得できるスキルについてより具体敵にご案内させていただきます。

青果部門
同じきゅうりでも季節や産地によって味が変わることを覚えたり品種や栽培方法、収穫時期、サイズなどなど商品を選択する技術がとても大切な作業となっています。併せて日によって仕入原価が変動する「相場」についても強く意識しなければなりません。
また販売数量が多いので売場での陳列方法についてもより効率的になるような技術が必要となってきます。全部門を通してもっともマーチャンダイジングを経験できる魅力的な部門です。

精肉部門
「肉をさばく」技術を習得できます。大きく分けて3つ(鶏肉、豚肉、牛肉)に分類される生肉を加工する様はまさに職人芸と言えます。仕入れる生肉はほとんどが飼育されているため規格化されており同じサイズ、品質がある程度確保されていて差別化しづらいなかでよりきれいに早く商品化することを求められています。
「手切り」の美しさはもちろん、スライサーを使ったリズム感ある作業はカッコ良く見惚れてしまいます。

鮮魚部門
「職人」の代名詞でもある鮮魚部門では魚のさばき方を習得します。近年はより効率化を図って工場で3枚卸になった魚を扱うスーパーが増えてきましたが、当社では鮮度を保つために可能な限りそういった商品を避けて仕入を行っています。その分、魚をさばくスピード、技術が求められます。
魚をさばくだけではなく「お刺身盛合せ」を商品化する技術も習得していただきます。腕とセンスが問われる盛合せは鮮魚部門の花形商品ですがこちらも入社2年目以降から取り掛かっていただきます。

惣菜部門
天ぷら、フライはもちろんおかずやお弁当まで多岐にわたるジャンルを扱う部門です。それぞれの分野に技があり道があります。最初は簡単な揚げ物から始まってだんだんと包丁やフライパンを使った商品も作っていたきます。
こだわればこだわった分だけおいしくできるのが惣菜部門の魅力の一つ。自分の好きな食材を詰め合わせたオリジナル弁当を販売することも可能です。

寿司部門
お寿司を握る技術はもちろん、魚をさばく技術ややかんぴょうなどを煮る作業もしていただきます。寿司部門はイベント時(年末・年始、節分、ひなまつり)などにたくさんのご注文をいただいております。こういったイベント時に普段の3-5倍以上の数量をこなすことでより早くスキルを獲得できるチャンスとなります。
ロボットを使わずすべて手作りで作っている寿司部門は都内スーパーでは「当店だけ」といっても過言ではありません。近年では技術も進みロボットもだいぶ上手になってきましたがそれでも当店では本来ある姿のまま理想を求めてお寿司を握っています。

シェノール(パン部門)
小麦粉からパンを作る技術を習得することができます。最初はサンドイッチから始まって成形、焼成と進んでいきます。3年目からはほとんどの作業を行うことができます。
「冷凍生地を仕入れて店内で焼くだけ」というスーパーマーケットが多い中、当店ではそれらは一切使用せず、店内ですべて作成する「スクラッチ」を行っています。
扱う粉の種類も豊富、さらにイースト菌の特性をつかみながら適切なタイミングで混ぜる。温度と湿度を加えゆっくりと確実に膨らむパンを窯に入れてからが本当の勝負となります。ベストなタイミングを見計らって焼き上げたパンはおいしさもさることながらその見た目も美しく思わずつまみ食いしたくなります。

その他の部門
缶詰や調味料を扱う加工食品部門。豆腐や納豆などの冷蔵庫に入れて販売する日配部門など主に「工場製品」を扱う部門では早くからマーチャンダイジングを経験していただきます。陳列場所、販売価格、チラシなどの販促活動を行って一つでも多くの商品を販売する技術を身につけていただきます。もちろんそうするためには商品知識も必要となりますが、手厚いサポートを受けながら少しずつ習得していきます。
また早い段階から取引先と商談を行い、交渉をしながら商品を選択してくことができるのもこういった部門の特長です。
「1円でも安く仕入れたい我々」vs 「絶対に値引したくない取引先」のしびれる交渉はまさに小売業のだいご味。お客様としてご来店されているだけでは絶対にわからない売る側の努力を重ねることで商人としてのスキルを上げることができます。

レジ部門
ホスピタリティの高いこの部門では「人とふれあいたい」という方にピッタリです。レジ操作はもちろんお客様と多く触れ合うことで接客技術が向上します。
レジ操作は簡単なようで奥が深い。難しい仕事であると同時にやりがいもあります。慣れてくれば商品のどの位置にバーコードが記載されているかも覚えられます。必要最小限の動作で行うスキャン作業はとても高速でそれでいて商品の扱いはとても丁寧。そういった動作に見とれているうちにお会計をお客様へ申し伝える姿はとても美しいです。そんなチェッカーにあなたもなれます。
その他にもより効率的に人員を配置するマネジメント能力や突発的に起こった問題をスムーズに解決する力など習得できるスキルは他の部門に劣りません。

流通業に関わるスキル

S検
S検とは一般社団法人 全国スーパーマーケット協会が定めている検定で、スーパーマーケットをはじめとする小売業や流通業で働く人の知識と技術の向上を図ることを目的としています。当社でもこの検定を使用し正しい知識を身に着けていただきます。S検のなかにも様々なレベルがあり最初はベーシック1級からはじまりマネージャー3級、バイヤー級と徐々にステップアップしていきます。社内でも合格者が講師となって行う講習を設け手厚くサポートしていきます。この検定を通じて「自分の能力の客観的な把握」や「キャリア形成の目標設定」として活用していただくことも可能です。もちろん獲得した資格に応じて手当や昇進等に使用しております。

商品開発
当社では入社後早い段階(入社2-3年以降)から商品開発に携わっていただきます。コンビニと違い店舗内で商品の製造を行っているスーパーマーケットならではの業務と言えます。最初はチーフと相談しながらいまある商品を組み合わせて新しい商品の開発を進めます。商品名、売価、利益率などを考慮しながら販売目標を決めていきます。慣れてくれば他店調査、取引先との商談等を行い当社だけのオリジナル商品の開発へと進みます。商品開発を経験することでスーパーマーケットで働く楽しさを感じることができます。

企画立案
こちらも入社後早い段階(入社2-3年目以降)から企画の作成をしていただきます。最初は前年同時期に行ったイベントを調査しその問題点を見つけることから始めます。「目標売上に到達したか?」、「欠品があったか?」、「競合に比べて売価が高くないか?」などを調べたうえで前年を越える売上を上げるには今年どんなことをするべきかを検討していただきます。
慣れてくれば全く新しい企画を考えて実践していただきます。この仕事を通して自分の考えた企画をチラシに掲載し目標を超える売上を達成したときの楽しさを経験してください。

展示会
入社後1年目から参加していただきます。1年を通してさまざまな展示会が開かれますが、その中でも最大規模で開催される「スーパーマーケットトレードショー」に参加していただきます。たくさんの企業が出店している展示会に行き、知らない商品を見つける楽しさ、取引先との名刺交換から商談までの一部始終を経験していただきます。
より売上をあげるためにも新しい情報を仕入れることはとても大切です。この仕事を通じて商人としての知識を増やすことができます。

商談
入社3-4年目以降に経験していただきます。商品の仕入れという小売業にとってとても大切な仕事です。取引先様からの説明を受けてその商品が説明通り売れるかという判断や売れるために何をするべきかを検討します。
商談をして好条件で仕入れた商品がたくさん売れる経験をして商人としての第1歩を踏み出してください。

マネジメント能力

外回りの営業などと違いスーパーマーケットでは同じ作業場の中で仕事をするのが特長です。そのため入社後比較的早い段階からマネジメントに向き合うことになります。人によって異なる能力を見極め適材適所に人員を配置することや効率的な作業指示、さらに能力向上のために適切な技術指導をするなどマネジメントの基礎を経験できます。「40歳を超えて初めてグループリーダーになった」という業種も多い中で20代前半からマネジメントが経験できるのは長い人生のなかでとても有効と考えます。

まずは先輩社員として
毎年入社する新入社員の面倒を見ることから始まります。いろいろな不安を抱えている方に自分の経験も考慮して適切なアドバイスをしてあげてください。ほとんどの場合、年下でしかも自分が経験してきたことなのでやりやすいと感じますがこれがとても難しい。ここをクリアしなければ次はもっと難しくなります。

サブチーフとして
チーフの補助として部門運営にかかわっていきます。部下からの悩みや相談はもちろん技術的指導 も重要な仕事になってきます。「人に教えられる技術を持っているのか」を問われています。それまで自分がどれだけ仕事に向き合ってきたかを証明するチャンスととらえて臨んでください。その他にも的確な作業指示や役割分担などを任せられることが多くなってきます。段取りが狂うだけで大きく売上を下げてしまうこともあるのが我々の仕事です。「要求する側から要求を受ける側」になった時にどう立ち回るべきかを学んでください。

チーフとして
最小3名、最大8名ぐらいの部門をマネジメントしていただきます。商品選定や売上目標、最も大事な粗利などはもちろん潤滑に部門を運営することもチーフとして大事な作業になります。まさにマネジメントそのものを実践していただきます。他の人からみて技術的に圧倒するのはもちろん「人間性」もマネジメントをする上で重要な要素です。大事なのは「決断」と「責任」そして「やさしさ」です。