配属先について

入社後約1か月の研修期間を終えたのちに各部門へ配属されます。本人の希望になるべく寄り添う形で配属先が決定します。生鮮や惣菜など多人数が勤務している部門の方が細かいアドバイスを受けやすくまた相談もしやすいのでおすすめしています。そういった部門ではその部門特有のスキルも身につきます。どの部門も奥が深くやりがいを見つけやすいのが特長です。

部門の異動もあります。それまで経験した知識や技術はどの部門にいっても必ず役に立ちます。小売業はお客様のニーズに合わせた商品を品揃えするのが基本です。販売する商品が変わってもやることは変わりません。異動直後は少し大変かもしれませんが、自分にピッタリな探すのも素敵なことだと思います。

たくさんの部門がある中でここでは代表的な部門について紹介させていただきます。

青果部門
言わずと知れたスーパーマーケットを代表する部門です。最も販売数量が多くまた季節により取り扱う商品が大きく変わるのが特長です。お肉を食べるにしてもお魚を食べるにしても必ず付いてくる野菜。そしてデザートに食べる果物。この2つ商品群を管理しているのが青果部門となります。弊社は「八百屋」から始まりました。そういった意味ではその責任は大きく同時にやりがいのある部門になっています。

精肉部門
青果や鮮魚と違い気候に変動されにくい部門です。温暖化や台風などの影響を受けにくいので計画を組みやすいのが特長です。また驚くほど規格化も進んでおり青果、鮮魚と比べると圧倒的です。これは作業面にも好影響を与えており、いつでも誰でも同じように作業をやりやすくしています。だからと言って誰でもできるほど甘くはありません。商品選定や無駄な筋を切る作業、大きすぎず小さすぎずきれいな切身を切る技術はまさに「職人芸」という言葉がぴったりです。

鮮魚部門
いまでは技術も進歩しそれなりに安全になったとはいえまだまだ危険が伴う漁業。畑や厩舎など陸で生産されるほかの部門と違って漁師が命がけで釣ってくる魚を扱います。それなりの方が流通の上流にいますのでそれに関わる人もおのずとそういった方が多くなるのが最大の特徴です。また仕事を通して獲得する技術も幅広く奥が深いのも鮮魚ならではの特色となっています。花形の「刺身」はもちろん塩鮭を切る技術もなかなかどうして奥が深い。切る人が変われば売上も大きく増減します。「簡単なことなんて何一つない」と感じさせる大変であり面白い部門です。

惣菜部門
和洋中なんでも扱う「総合レストラン」、そんな言葉がぴったりな部門です。昨今、省力化のため加熱するだけの「半調理品」を多数仕入れて店舗では加熱後盛り付けだけするスーパーマーケットが増えている中で弊社では時代の流れに逆らって可能な限り「店内加工」に重点を置いています。「おはぎ」、「焼豚」などなどこだわりの商品がたくさんあります。「よい品をまごごろこめて」の精神はここにも生きています。

寿司部門
職人1人1人が心を込めて作っているお寿司。弊社自慢の部門です。他のスーパーのように「すしロボット」を導入し誰でも簡単につくれるようにしたお寿司とは一味違います。年始、恵方巻、ひなまつりなどの繁忙期にはお客様からの注文が殺到しフル回転でお寿司を握っています。

パン部門

シェノール(パン工場)部門
粉から作るパンのことを業界用語で「スクラッチ」と呼びます。シェノールで販売しているパンはすべて「スクラッチ」しています。スーパーマーケットで販売されている焼き立てパンはそのほとんどが冷凍された状態で仕入て店内で焼き上げていますが、当店はこだわりをもってすべて1から作っています。だからおいしい!おすすめはカレーパンです。ぜひ一度味わってみてください。

その他
スーパーマーケットにはまだまだたくさんの部門があります。一見簡単そうに見える部門でも実際に配属されるとわからない琴田だらけだと思います。でも安心してください。どの部門にも豊富な商品知識と経験をもったその道の「プロ」がサポートします。みんなで助け合いながら一歩ずつ成長できる組織になっています。

まとめ

スーパーマーケットには様々な部門があり各部門では取り扱う商品だけでなく身につくスキルや商慣習なども変わってくるのが特長です。弊社は1店舗のためチェーンストアでは一般的な「本部」がありません。部門チーフがバイヤーを兼任しています。そのためほかのチェーンストアと比べ各チーフの裁量が大きくまた取引先との商談も多く重ねています。これはチーフとなれば品揃えも自由にすることができる魅力がある反面かかる責任も大きくなるといった両面をあわせもっています。